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ひまわり型の太陽光発電機 海水淡水化など機能も多彩

2015年1月7日

(CNN) ひまわりのように太陽を追いかけ、葉脈のような管で水を循環させる冷却システムを持ち、どこへでも持ち運びができる太陽光発電システム――。スイスの企業「エアライト・エナジー」が開発している「サンフラワー・ソーラー・ハーベスター」は、早ければ2017年半ばに発売される見通しだ。

同システムは発電に加え、温熱、海水の淡水化、冷却などの機能を持つ。10時間の日照時間で得られる電力は12キロワットで、複数の世帯の消費電力をまかなえる。同時に20キロワット分の熱も発生する。
開発は2年ほど前から進んでいた。高さ10メートルのシステムは組み立て式で、すべての部品をひとつの容器に収納することができる。 同社の研究部門責任者、ジャンルカ・アンブロセッティ氏はCNNとのインタビューで「電力と熱を同時に供給でき、その熱で冷却システムを動かすことも可能だ」と説明する。

アンブロセッティ氏によれば、日射量の多い遠隔地などでの使用に適している。北アフリカや中東、米国、チリ、オーストラリアなどから関心が寄せられているほか、日本のような燃料価格の高い国でも活用できる可能性を秘める。 技術の核となっているのは、米IBM製の水冷式太陽光パネルだ。花びらのように配置された反射板が、太陽光のエネルギーを2000倍以上に集約す る。コスト削減のため、高価な反射鏡の代わりにポテトチップの包装などに使われるホイル素材を使った。光を受ける6枚のパネルはそれぞれ25個の太陽電池 チップを搭載している。

水冷システムによってチップを最適な温度に保つことができ、従来の約4分の1のパネルで同じ出力が得られる。 開発元によれば、10時間の日照時間で得られる電力は低温脱塩システムを稼動させるには十分だという。蒸発させた海水は高分子膜を通り、別のチェンバーにためられる。1日あたり最大2500リットルの水を得ることができるという。

アンブロセッティ氏によれば、商品化にはまだ時間がかかるものの、16年までには世界各地で複数の試験的プロジェクトを稼働させる計画だという。 「加熱や冷却、発電といったさまざまなことを供給できる統合されたシステムを作り出すことは大きな可能性を秘めている」とアンブロセッティ氏は力をこめた。

記事元: CNN.co.jp

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