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発電する窓”の実現へ、透明な有機太陽電池

2015年2月3日


山形大学 有機エレクトロニクスイノベーションセンターは「プリンタブルエレクトロニクス2015」(2015年1月28~30日、東京ビッグサイト)で、透明な有 機薄膜太陽電池を展示した。同センター、伊藤電子工業、ヤマトテックが共同で開発しているもの。住宅の窓やブラインド、カーポート、自動車のルーフやダッ シュボードなどへの応用が期待されている。

有機エレクトロニクスイノベーションセンターと伊藤電子工業は、陽極(金属電極)に特殊な透明材料を使うことで、透明な有機薄膜太陽電池を実現している。厚さは1μmもない。


有機薄膜太陽電池は、フレキシブルな太陽電池を実現できるとして注目を集めている。変換効率が10%を超えるものも出てきた。

透明というのは、太陽光が通過するので、電力に変換できるはずのエネルギーの多くを捨ててしまうという行為でもある。説明担当者は、「変換効率と 出力を上げるには、人間の目では捉えられない波長の光、具体的には700nm~800nm以上の赤外線を効率よく吸収するような材料を開発する必要があ る」と話す。有機エレクトロニクスイノベーションセンターは、有機薄膜太陽電池の出力を、2017年までに100W/m2まで上げることを目指しているが、これは「かなり難しい」(担当者)という。「現状は、目標の100W/m2よりも1桁下がるくらいの出力しか達成できていない」(担当者)。

ただ、透明な有機薄膜太陽電池への期待は強いようだ。説明担当者によれば、「ハウスメーカーからの関心が特に強い。他にも高速道路の防音壁に取り 付けたいなど、意外な分野からの引き合いもある」という。潜在的な市場規模は、住宅窓市場では推定500億円(国内)、車載用サンルーフ市場では推定 1000億円(世界全体)など、新しい市場の開拓/拡大の可能性もある。

記事元: EE Times

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