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クリーンな翼 世界一周へ
「胸わくわく」「ソーラー・インパルス2」アブダビ出発

2015年3月19日


 太陽エネルギーが生み出す電力だけで飛ぶ1人乗りの新型プロペラ機「ソーラー・インパルス2」が9日、世界一周の旅に 向け、アラブ首長国連邦(UAE)の首都アブダビを出発した。
成功すれば、人類初の化石燃料を使わない世界一周飛行の快挙となり、再生可能エネルギーとク リーン技術の可能性を全世界にアピールする考えだ。

 ソーラー・インパルス2はスイスの団体「ソーラー・インパルス・ベンチャー」などが開 発。両翼の長さが72メートルで、重さ2.3トン。翼を覆う約1万7000枚の太陽電池で得た電力で4つのプロペラを回し、時速140キロで飛行する。日 没後はバッテリーに充電しておいた電力で夜間飛行ができ、故障しない限り燃料の補給をしなくても飛び続けられる夢の飛行機だ。

 1人乗りの ため、スイス人操縦士のベルトラン・ピカールさん(57)とアンドレ・ボルシュベルグさん(62)の2人が交代で操縦する。現地時間の9日午前7時12分 (日本時間午後零時12分)にアブダビのアル・バティーン空港を飛び立ったソーラー・インパルス2は、まずオマーンの首都マスカットに向かい、その後、イ ンドやミャンマー、中国の南京を経て太平洋を横断、途中ハワイに立ち寄る。

米国ではアリゾナ州フェニックスやニューヨークに着陸。大西洋を渡り、南欧か北アフリカの都市を経由して7月下旬~8月上旬にもアブダビに戻る予定だ。現段階で発表されている経由地に日本は含まれていない。

 最初に操縦桿を握ったボルシュベルグさんは元スイス空軍のパイロット。「きっと飛行は成功すると確信している。太平洋の横断が難関。1人で連続5~6日間、1日の睡眠2~3時間で飛ばなければならないから」と笑顔で話した。

 精神科医のピカールさんは1999年に気球による初の無着陸世界一周飛行を達成した“冒険野郎”。「ソーラー機での世界一周飛行は、私にとって16年間も夢見てきたチャレンジ。情熱を持ち続けた甲斐があり、胸がわくわくする」と語った。

 2人の母国であるスイス政府は9日の声明で、ソーラー・インパルス2に「ボン・ボヤージュ(良い旅を)。成功を祈る」とエールを送った。

記事元: Sankei Biz

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