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保育園の屋根運動場に太陽光パネル、熱中症対策と非常用電源に

2015年12月3日

保育園ビルの屋根上運動場に設置した太陽光発電システム(出所:ソーラーフェニックス)

 ソーラーフェニックス(東京都千代田区)は11月26日、千葉県松戸市の屋根運動場の上に設置した太陽光発電設備に、同社の製品を提供したと発表した。この運動場は、保育園のビルの屋上にあり、同社のソーラーシェアリング用の太陽光発電システムを使って小型パネル138枚(合計出力18kW)を設置した。

 この保育園は、松戸市中心部に11月1日に開園した。新築RC造5階建てビル全フロアー(延べ床面積1203m2)を保育園とし、101人の児童が通園する。駅から至近距離のため交通量が多く、敷地面積も限られていたため、園児の安全を考慮して屋上に運動場を建設した。運動場は、241m2あり、その上部3mに太陽光パネルを設置し、発電した電気の全量を保育園内で使用する。

 ソーラーシェアリング(営農型太陽光発電)では、通常、農地に3~4mの支柱を立て、上部架台に太陽光パネルを並べて発電する。保育園ビルを設計した熊倉洋介建築設計事務所は、ソーラーシェアリングにヒントを得て、今回のシステムを導入したという。

 「日陰を作って園児を熱中症から守ると同時に、災害時に電力を確保することで防災拠点としても活用する」(熊倉洋介建築設計事務所)ことを狙った。

 従来、ビル屋上に設置する太陽光発電システムは、風の影響を避けるため、低層の架台を使うことがほとんどだった。今回、保育園の屋上に採用した太陽光発電システム「グリーン&ソーラー――MEGA10」は、風の負荷が小さい小型パネルを採用し、パネル固定用に「ワンタッチグリップ」を新開発して耐久性を増したという。また、回転機構を採用し、季節ごとにパネルの設置角度を変えると同時に、台風など強風時にはパネルを水平にして風の負荷を最小限化できるという。

 農地からはじまったソーラーシェアリングが、駐車場やビル屋上などの上を有効活用する都市型システムに応用された例として注目される。

記事元: 日経テクノロジーonline

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