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川根本町に「観光・防災Wi-Fiステーション」、太陽光と蓄電池で自立

2016年1月20日

 静岡県榛原郡川根本町は、町内全域に光ファイバーと無線による高速ブロードバンド環境の整備を2015年12月15日に完了したと発表した。同事業と合わせ、太陽光発電と蓄電池を組み合わせた公衆無線LANシステム「観光・防災Wi-Fiステーション」も整備する。

 川根本町は、中山間地域という地理的条件から民間企業による高速ブロードバンド環境の整備が進んでいなかった。そのため、都市部との情報格差の解消と、観光資源など地域情報の発信、医療・教育への活用などを目指し、耐障害性の高い光ファイバーと無線による高速ブロードバンド環境の整備を計画。公設民営方式により、京セラコミュニケーションシステム(京都市、以下KCCS)がインフラ構築を担当した。

川根本町に走る大井川鐡道のSL (出所:京セラコミュニケーションシステム)

「観光・防災Wi-Fiステーション」の仕組み (出所:京セラコミュニケーションシステム)

 KCCSは同事業を進めるにあたり、事業運営会社として東海ブロードバンドサービス(静岡県川根本町、以下TBBS)を設立した。TBBSは、ブロードバンド環境の町内全域整備の完了に先立ち、2015年9月13日からインターネット接続サービス「やませみネット」を提供し、川根本町はこれを使い行政・防災情報などを配信する。

 一方、「観光・防災Wi-Fiステーション」は、観光情報の配信や災害時の通信手段を確保する公衆無線LANシステム。駅前や観光案内所、観光スポット、学校や避難所などの公共施設にWi-Fiスポットを設置し、普段は地域住民や観光客に向けた公衆無線LANサービスを提供するとともに、観光情報・行政情報の配信にも利用できる。

 災害時には、搭載された太陽光パネルと非常用蓄電池によって電源を確保し、避難情報の配信や災害時の通信手段として利用する。

 川根本町は静岡県の中央部に位置し、約90%を森林が占める。南アルプス南部の山麓の豊かな自然に寸又峡温泉や接岨峡温泉などが点在し、南アルプスあぷとライン、SLが走る大井川鐵道、徳山のしだれ桜など観光資源に恵まれている。2014年6月には川根本町全域を含む南アルプスエリアがユネスコエコパークに登録された。

記事元: 日経テクノロジーonline

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