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自動車運搬船のデッキで150kWの太陽光発電、川崎汽船が公開

2016年2月23日

「DRIVE GREEN HIGHWAY」(全長200m、総容積7万6387t)
(出所:川崎汽船)


新開発の船舶用水耕栽培システム(出所:川崎汽船)

 川崎汽船は2月12日、横浜港大さん橋で、今春、就航する7500台積みの大型自動車運搬船を「DRIVE GREEN HIGHWAY」を公開した。同船舶は、省エネと環境保全を追求するフラッグシップとして建造した。世界最先端の船舶技術を集結し、複数の環境負荷低減のほか、出力150kWの太陽光パネルを設置した。

 太陽光パネルには、ソーラーフロンティア(東京都港区)製のCIS化合物型を採用した。同船舶のトップデッキに合計912枚を設置した。発電した電力は、車両デッキすべてのLED照明を賄える見込みという。船舶に設置した太陽光発電システムとしては最大規模という。

 ソーラーフロンティアは2月9日、同社製の太陽光パネルを「DRIVE GREEN HIGHWAY」に供給したと公表した。同社によると、「CIS化合物型太陽電池は、高温や塩害など過酷な状況下でも発電性能の低下が少ないため、多様な気候に晒されながら世界中を航海する船舶でも安定して電力を供給できる」としている。

 同船舶には、太陽光パネルのほか、以下のような環境技術が採用された。NOx生成抑制装置付きエンジン、SOxスクラバー(大型排気ガス浄化装置)、自動過給機カット装置(主機)、風圧抵抗軽減デザイン、低摩擦塗料の採用、船体大型化による輸送効率アップ、高効率プロペラなど。

 その結果、既存船と比較して輸送車両1台あたり、CO2の排出量を25%以上削減するとともに、窒素酸化物(NOx)を90%以上、硫黄酸化物(SOx)を50%以上削減できるという。

 また、新たに開発した船舶用の水耕栽培装置も設置し、航海中の乗組員に新鮮な野菜を提供するという。

記事元: 日経テクノロジーonline

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