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アフリカ初の太陽光発電で動くバス、ウガンダで始動

2016年2月25日

 「キイラ・モーターズ(Kiira Motors)」は、ウガンダ政府による、科学技術革新に向けた大統領主導の国策プロジェクトである。ウガンダ国内で自動車を製造することを目的とする。それにより雇用の創出や技術力の向上、ハイテク人材の育成など国家としての成長につなげていくことを目指す。最終的には、同プロジェクトをキイラ・モーターズ・コーポレーションとして企業化し、2040年をめどに中央・東アフリカ初の自動車OEMメーカーとなることを目指している。

 同プロジェクトを主導するのは、ウガンダ大統領のヨウェリ・ムセベニ(Yoweri Museveni)氏で、2009年から推進。2015年からは5年を1つのフェーズとして25年の長期計画で自動車産業の振興に取り組んでいるところだ。

 今回、同プロジェクトで開発されたソーラーバス「Kayoola Solar Bus」は、中央アジアや東アジアにおける次世代の公共交通機関として活用されることを期待したものである。2016年2月16日には最初のモデルバスが完成し式典が開催された(図1)。

図1 ソーラーバス「Kayoola Solar Bus」の完成式典。ウガンダ自動車産業誕生の最初の一歩として期待されている。中央の黄色の衣装を着ているのがウガンダ大統領のムセベニ氏(クリックで拡大)出典:キイラ・モーターズ

 ムセベニ氏は「今回開発した『Kayoola Solar Bus』は『MADE IN UGANDA』のバスである。これらを成し遂げたわれわれの技術者たちを誇りに思う」と述べ、必要な資金調達を進め2018年から自動車の生産を行うことをあらためて約束した。


2つの蓄電池システムを採用
 太陽光発電で動くバス「Kayoola Solar Bus」は、リチウムイオン電池を搭載し、その電力を使い2段階空気圧シフトトランスミッションを搭載した電動モーターで動く。同バスの大きさは、長さ9140×幅2590×高さ3220ミリメートルでホイールベースは4650ミリメートル。ソーラーパネルは屋根に搭載し、車内には35席が用意されている。搭載している太陽光発電設備の発電能力は1.32kW(キロワット)で、バッテリー容量は70kWh(キロワット時)となっている。

 バッテリーシステムは2つの蓄電池で構成されており、主要な蓄電池からはモーターに電気エネルギーを供給する。もう1つの蓄電池からは、ソーラーで蓄電した電力を機器の充電用として使うようなことが可能だ(図2)。

図2 「Kayoola Solar Bus」屋根に載せたソーラーパネルのイメージ図 出典:キイラ・モーターズ

 ムセベニ氏は「毎年ウガンダは4万5000台の自動車を輸入している。Kayoola Solar Busは逆に輸出できるかもしれない」と述べている。また、ディーゼルエンジンのバスと比べて、100キロメートル走行した時に必要なコストは、Kayoola Solar Busの方が37%少ないとしている(図3)。

図3 完成した「Kayoola Solar Bus」のプロトタイプ 出典:キイラ・モーターズ

記事元: スマートジャパン

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