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東大が佐渡島で営農型太陽光、ブロッコリーで実証開始

2016年6月20日

実証中の営農型太陽光発電システム (出所:ソーラーフロンティア)

 ソーラーフロンティア(東京都港区)は6月14日、新潟県佐渡島における、営農型太陽光発電の実証に、同社のCIS型太陽光パネルを提供したと発表した。

 営農型は、支柱を立てて農地の上に太陽光パネルを並べ、日光を農作物と太陽光発電で分け合う手法である。農作による収入とともに、売電収入が加わる事業モデルとして知られ、ソーラーシェアリングとも呼ばれる。

 佐渡島における実証は、東京大学 国際高等研究所サステナビリティ学連携研究機構(IR3S)が取り組んでいる社会実装プロジェクトの一環となる。再生可能エネルギーと地域の自然を複合的に利用することで、地域を活性化・低炭素化することを目指している。

 人口の減少と高齢化が進む佐渡島において、太陽光発電が農業にもたらす経済効果を検証していく。

 実証では、出力10kW規模の太陽光発電システムを使う。ソーラーフロンティアのCIS型パネルは、他のパネルに比べて弱い日照でも変換効率が相対的に高く、kW当たりの発電量が多いという特性がある。佐渡島のような年間の日照量が比較的少ない地域では、こうした特徴が生きるという。

 佐渡島の北端に位置する鷲崎地区において、遮光率と農作物の収量に関するデータを収集し、佐渡島内や国内外の日照量の少ない地域に営農型太陽光発電を普及させる際に有効に活用できるようにする。

 太陽光パネルは、農地の上に、高さ2m、設置角13.5度で、南向きに設置された。年間発電量は、約1万1000kWhを見込んでいる。

 すでに農地にはブロッコリーを植えて、実証を開始している。今後は、時期に合わせてさまざまな野菜を栽培していく。

 今回の実証は、土地を所有する「鷲崎から始める佐渡を育てる会」の協力により実現した。同会が、農作物や太陽光発電システムを管理・運用する。

 佐渡市は、再エネの活用による経済活性化に取り組んでおり、廃校を活用した酒蔵(学校蔵)プロジェクトでは、ソーラーフロンティアがパネルを提供した。

記事元: 日経テクノロジーonline

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