最新情報

メガソーラー用地をロボットが測量、NASAの無人探査技術を応用

2016年9月23日

 メガソーラー(大規模太陽光発電所)のEPC(設計・調達・施工)や地上設置用架台の開発・販売などを手がけている米TerraSmart社は13日、用地の測量作業などを人手よりも高速かつ正確に行えるロボット・ローバー「APSR」を発表した。

米TerraSmart社が開発した太陽光発電所の測量用ロボット「APSR」 (出所:TerraSmart)

 用地の測量や架台設置の位置決めを完全に自動化したロボットは、全米の太陽光発電業界において初めてという。さらに、2017年の第1四半期に発表する大型モデルでは、自動測量機能に加えて掘削機能が追加される見込みという。

 APSRはガソリンエンジンか電動モーターによるハイブリッド駆動システムを採用しており、必要であれば24時間の稼働を1週間継続できるという。

 同社の公開しているAPSRの写真をみると、ホンダ製のガソリンエンジン発電機と見られる機器が搭載されている。基本的には、ガソリン発電機による電力でモーターを駆動させるシリーズ・ハイブリッド型の駆動システムとみられる。

 最高速度は17.7km/h、最大登坂角は45度。制御は無線通信と「Real Time Kinematics(RTK)」の全地球測位システム(GPS)により行う。

 傾斜認識機能や幾何学的な受動関節サスペンション、24インチ・タイヤ、10インチの地上高を装備しているため、荒地などの全地形に対応する。

 2017年第1四半期に公表する次期モデルで掘削可能な穴は、直径2インチ、深さ20フィートまでで、許容誤差の範囲は0.5インチである。

 同社は10月中旬に、ニューヨーク州ショアハム(Shoreham)に建設される42MWのメガソーラーにおいて、3台のAPSRを投入する計画という。

 同社でシステム設計マネージャーを務めるChase Anderson氏は、「目標は測量の速度と精度を改善すること。一般に人手による測量では一日当たり200地点位までが限度だが、APSRを使えば一日で1300地点以上の測量が可能。人手による誤りを排除し、工期を短縮することで、顧客のプロジェクト建設コストを削減できる」という。

 同社によると、APSRでは米航空宇宙局(NASA)の「宇宙ローバー(space rover)」の技術も活用したとしている。

記事元: 日経テクノロジーonline

一覧へ戻る

▲ページトップ

Copyright © Vis Portal All Rights Reserved.