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業務用ドローン向けLiイオン電池、「実用化にメド」

2016年9月29日

 NECエナジーデバイスは、業務用ドローン向けにLiイオン二次電池のプロトタイプを開発し、実用化のメドをつけたとを発表した。ドローンによく用いられるLiポリマー二次電池を使用した場合に比べて、飛行可能回数が2倍以上になるという。

Liイオン二次電池「DT005-01」 NECエナジーデバイスのデータ。

ドローンへの装着イメージ NECエナジーデバイスのデータ。

 今回の製品は、単位質量あたりの電力容量が大きな正極材を新たに開発し、高出力時の質量エネルギー密度を同社従来品と比較して約33%向上した。これにより、同社従来品と同じ質量で比較するとドローンの飛行時間や飛行距離が約33%長くなり、同じエネルギー量で比較すると約25%の小型軽量化が図れるという。併せて、電極の組成を最適化することで電極の抵抗を減らし、エネルギー出力密度(単位質量あたりに取り出せるエネルギー)を同社従来品と比較して40%向上した。これにより、ドローンの急な上昇や下降時にも出力電流の追従性が向上し、風の影響を抑えた長時間の安定飛行や、電池を加温せずに約-10℃の低温環境下における飛行を実現するという。

 さらに、電極材料や電解液、添加物などの組み合わせを最適化することで、充放電を繰り返した際の耐久性は、同社従来品と比較して10%以上向上した。これは、一般的なLiポリマー二次電池の2倍以上の耐久性にあたり、電池の長寿命化につながることから、運用コストが削減できるとする。また、正極と負極を絶縁するセパレーターは高熱に強いものを使用し、安全性を確保した。

 今後、実際の自然環境下で試験を重ねて量産化につなげ、販売開始は2017年度第1四半期を予定している。2018年度で20億円の売り上げを目指す。

記事元: 日経テクノロジーonline

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