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市民参加型クラウドファンディングによる低圧太陽光、災害時の電力供給も

2017年3月9日

 エコスタイル(東京都千代田区)は3月7日、市民参加型のクラウドファンディングで資金調達し、太陽光発電事業を行うことに関し、大阪府泉大津市と協定を締結したと発表した。

第2泉大津市民共同発電所の事業スキーム (出所:エコスタイル)

 連系出力48.96kWの低圧配電線に連系する太陽光発電所で、発電所名は「第2泉大津市民共同発電所」。地方自治体と民間企業との直接提携による市民共同発電所事業は、大阪府内では初の取り組みという。

 同発電所は、エコスタイルの「エコの輪クラウドファンディング」から出資を募り、泉大津市の所有する旧市立穴師保育所跡地に設置する。発電電力は固定価格買取制度(FIT)を活用し、20年間、電力会社に売電し、その収益から出資者へ分配する。

 さらに収益の一部を、泉大津市への「ふるさと納税」や子供たちに向けた環境教育など「地域貢献」を目的とした活動に還元する。

 また、非常時には、パワーコンディショナー(PCS)を自立運転モードに切り替えて直接、電力を供給できるようにした。携帯電話やパソコンの充電による緊急時の連絡手段と炊飯器の利用によるライフラインを確保する。また、ポータブル蓄電池を活用して、非常時に在宅介護機器を保有する家庭に速やかに電力を届ける仕組みも整える。

 このほか協定には、エコスタイルが環境教育の推進に努めることを盛り込んだ。東大津市内の小中学生を対象に、課外授業の一環として太陽光発電所の見学会を開催し、エコスタイルから講師を派遣して再生可能エネルギー発電の仕組みについての解説や、地球温暖化と減災の対策について講義することなどを検討する。

 2017年3月1日から出資の募集を開始した。募集金額は1000万円(200口)で、1口5万円から受け付ける。泉大津市民に優先して割り当てる。目標利回り(IRR=内部収益率)は5.5%(税引前)、目標分配率は160%(税引前)。運用期間は20年、2017年4月初旬に建設を開始し、5月初旬に竣工、5月上旬に開所式セレモニーを開催する予定。

 今回のプロジェクトに類似したケースとしては、宮城県登米市と合同会社とめ自然エネルギー(登米市)による「市民オーナー発電所プロジェクト」がある。

記事元: 日経テクノロジーonline

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