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生活パターンを学習する蓄電池、効率良く太陽光を自家消費

2017年8月18日

 京セラは住宅用の定置型リチウムイオン蓄電システムの新製品として、HEMSと連携可能な6.5kWh(キロワット時)の蓄電システム「EGS-ML0650」を開発し、販売を開始した。重量は52kgと蓄電池ユニットとしては「世界最軽量クラス」(京セラ)としており、屋内と屋外双方での設置が可能となっている。希望小売価格は屋外向けが270万円(税別、付属品含む)、屋内向けが268万7000円(同)。

新開発の蓄電ユニット 出典:京セラ

 2012年にスタートした「再生可能エネルギーの固定価格買取制度(FIT)」の買い取り価格は毎年低下を続ける中、今後は電力の自家消費を目的とした太陽光発電システム、蓄電システムの導入が増加する見込みだ。2019年をめどに住宅太陽光発電システムの余剰買い取り期間が終了する住宅も増え始める。その結果、新たに蓄電システムを導入し、既設の太陽光発電システムを有効活用して自家消費を行う動きが広がると予想される。

 京セラはこのようなニーズに向け、天気予測や電力消費パターンから、太陽光発電システムによる発電量や余剰電力量などを試算し、蓄電システムや「エコキュート(ヒートポンプ給湯機)」の自動制御を可能にするHEMS「ナビフィッツ」を2017年1月に発売した。今回発表した蓄電システムは、ナビフィッツと連携可能な初のモデルである。

 新製品はナビフィッツの「おまかせ運転モード」に対応する。電力消費パターンや天気予測から翌日の電力消費量や太陽光発電システムの発電量を予測し、蓄電システムの充放電を自動制御する。利用者に負荷をかけずに、効率的なエネルギー利用の実現に貢献する。加えて、電力消費パターンや発電量、また電力単価などの情報から放電のタイミングを自動制御し、電力単価の高い日中の電力購入量を抑える。従来の時間設定による制御より、効率的な充放電を可能にする。

 さらに、自動で分割充電を行うことで、電力使用量の平準化にも貢献する。エコキュートの稼働に使用する電力量も考慮した充電制御を行うという。電力契約によっては、ピークカットによる契約電力料金の削減が可能だ。

 この他、FITの買い取り価格が電力単価より安価になった場合は、エコキュートで日中に沸き上げしたり、蓄電池への充電をしたりなど、余剰電力を活用するなど売電制御を行う。

分割充電のイメージ 出典:京セラ

 新製品は同社従来品の「7.2kWhマルチDCリンクタイプ」に比べ、外形寸法は幅約59%、奥行き約59%、高さ約33%に小型化し、重量は約74%軽量化した。施工性も向上したという。なお、使用には別途パワーコンディショナー、DC/DCコンバーター、計測操作ユニットが必要となる。

記事元: スマートジャパン

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